仕事をしていると、大小さまざまなストレスを感じる場面があります。
ただ、この「ストレス」という言葉は、実はとても広くて曖昧。
正しく理解していないと、必要以上に自分を追い詰めてしまうこともあります。
この記事では、
・ストレスとはそもそも何か
・なぜ、人によって感じ方がこんなに違うのか
・どう対処すればよいのか
について、実例を交えながら丁寧に解説します。
ストレスとは?
「ストレス」という言葉は、もともと物理学の用語です。
物体に外側から力が加わって「ゆがみ」が生じる状態を指します。
この概念が私たちの心や体にも当てはめられ、
外部からの刺激や変化によって負担がかかった状態を「ストレス」と呼ぶようになりました。
ストレスの原因となる刺激は、「ストレッサー」と呼ばれ、様々な種類があります。
●物理的・化学的・生物学的要因
温度・騒音・におい・有害物質・睡眠不足など
●心理的・社会的要因
不安・焦り・怒り・緊張・人間関係・仕事のプレッシャーなど
つまり、ストレスは特定の出来事だけではなく、
日常のあらゆる刺激が積み重なって生じるものなのです。
ストレスは主観?
ストレスには、もう一つ重要なポイントがあります。
同じ出来事でも、ストレスに感じる人と感じない人がいる。
つまり、ストレスは「出来事そのもの」ではなく、
「その出来事をどう捉えるか(主観)」で大きく変わります。
例:めちゃくちゃ嫌味な言い方でミスを指摘してくる上司がいる場合
■ ストレスに感じにくい人
「言い方は嫌味だけど、指摘内容は正しい。次に活かそう」
「上司なりに育てようとしているのかもしれない」
「今は反応しないでおこう、仕事終わらせて早く帰ろう」
→ 嫌な出来事ではあるけれど、感情が大きく荒れず、ストレスにつながりにくい。
■ ストレスに感じやすい人
「確かにミスはしたけど、なんでこんな言い方をするの?」
「この前も嫌味を言われたし、私にだけ厳しい気がする…」
「能力がないと思われているに違いない…」
→ 出来事をネガティブに解釈しやすく、ストレスとして蓄積しやすい。
このように、出来事×主観=ストレス反応の大きさが決まります。
ストレス反応を左右するもう一つの要素が、
「自分はこのストレスに対処できる」と思えるかどうか。
同じ上司の例でも、
対処できると思える場合
「ミスが減れば状況はよくなるはず」
→ ストレス反応は小さくなる
対処できないと思う場合
「自分はミスが多いし、何をやってもうまくいかない…」
→ ストレスは大きくなる
また、
「同僚に愚痴を聞いてもらおう」
という発想ができる人と、
「弱音を吐いてはいけないから一人で我慢しよう」
と考える人でも、ストレス反応は全く変わります。
この対処の仕方のことを「ストレスコーピング」といいます。
ストレスコーピングには2種類ある
ストレスコーピングには、
問題焦点型と情動焦点型の2種類あります。
●問題焦点型コーピング
ストレス要因そのものを解決しようとする方法
例:ミスを減らす、上司に言い方を伝える、業務量を調整する相談をする
●情動焦点型コーピング
ストレスによって生じた感情を和らげたり、捉え方を変える方法
例:誰かに話す、気分転換する、上司の良い面を探して見方を変える
どちらが正しいということはなく、
状況に応じて使い分けられる「レパートリーの豊富さ」が大切です。
いまの自分に合ったストレスケアを
疲れているときほどストレスを感じやすくなります。
まずは、エネルギーを回復させることが先決です。
- 思い切って有休を取る
- いつもより早く寝る
- ゆっくりお風呂に入る
- 仕事量を調整する
疲れた状態で無理に問題解決に取り組むと、
冷静に判断できず、ネガティブなループに入ってしまうこともあります。
ストレスケアは「自分に合うかどうか」が大事
旅行で気分転換できる人
旅行で逆に疲れてしまう人
どちらも正解です。
大切なのは
「自分はどう感じるタイプか?」
を知っておくこと。
ストレスが強くなってから解決策を探すのではなく、
元気なときから自分に合うケアをストックしておきましょう。
身体を整える(散歩、ストレッチ、睡眠)
心を整える(日記、深呼吸、瞑想)
人との関わりで整える(雑談、相談、趣味仲間)
いくつか持っておくことで、
状況に合わせて選べる「ストレスケアの引き出し」が増えていきます。
まずは、いまの自分の状態に気づくことから
- イライラしやすい
- 眠りが浅い
- 食欲の変化
- ぼーっとする時間が増えた
- なんとなくやる気が出ない
このような自分の小さな変化に気づけると、悪化する前にケアができます。
自分の状態に合わせて適切な方法を選んでいけるといいですね。
まとめ
今回はストレスとは何か、またその対処法について紹介しました。
- ストレスは外的な刺激だけでなく、主観にも影響される
- 「対処できる」という感覚がストレス反応を左右する
- コーピングのレパートリーが多いほど、柔軟に対応できる
- まずは自分の状態に気づき、今の自分に合うケアを選ぶこと
ストレスは、悪いものでも避けるべきものでもありません。
大切なのは、ストレスを正しく理解し、
自分にとって無理のない方法で付き合っていきましょう。
★質問
「あなたのストレス解消法はいくつありますか?」
ぜひ考えてみてください^^
では今日も一日穏やかに~

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